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ぎっくり腰の後遺症

  • 執筆者の写真: sikibuton .
    sikibuton .
  • 2018年10月3日
  • 読了時間: 2分

更新日:4月4日


70代半ばのFさん

自力で歩くこともままならず奥さんに支えられながら来院されました。

お話をお聞きすると1年以上前に自宅の庭で作業中に腰がギクッとなって動けなくなったとのこと。

直後より何軒か医療機関を受診したものの状態は悪化の一途をたどり、しまいには歩くにも支障が出て来院されました。

お体を拝見したところ、腰はかがめたまま伸ばせない、仰向けには寝られるが左足は膝を立てたまま伸ばせない状態でした。

膝に悪いところは見受けられず、左足が伸ばせないのは股関節の伸展制限が原因です。

その他の所見と受傷時の状態と現在までの経過から推理するに、最初に起こしたのは腸腰筋と呼ばれる筋肉の痙攣が原因のぎっくり腰で、これに対処されないまま経過したため筋肉の痙攣が取れづらい状態になり、短縮状態の続いた筋肉がそのまま線維化して固定されたのではないかと考えました。

腸腰筋の痙攣によるぎっくり腰自体はよく診るありふれたものですが、それが固着して伸ばせなくなってしまった状態はあまり遭遇しません。

痙攣を起こした時点では痛みは強いものの正しく処置すればその場でかなり改善します。

しかし筋肉自体が短縮してしまっては根気強く時間をかけて改善するしかありません。

狙いは腸腰筋の神経的な制限を外すことと、筋肉繊維を延長すること、加えて異常な姿勢で狂った骨盤の機能の修正。

初診の治療で股関節の伸展の改善が見られましたのでやはりここを中心に施術を進めました。

毎回改善が見られ2ヵ月経過した現在では歩くのに補助は不必要となりだいぶ安定し姿勢も伸びてきました。

このまま寝たきりになってしまうのではないかと奥様共々心配されていましたがまずは一安心。

しかしまだ改善の余地はありますのでじっくり取り組んでいきましょう。

#ぎっくり腰 腰痛 長岡市

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